母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

これからやるべきこと

さて、5月になりましたね。

ゴールデンウイークの方もお仕事の方も、

春は気持ちも忙しいですね。

 

社会的にも様々な変化が起きています。

良いことも悪いことも、強い流れを感じる。

ブームのようなものには巻き込まれないで、

落ち着いて先を見据えた仕事を、

これはどんな領域の人でも心がけなければ。

乗らない方が良い波がいっぱいあります。

 

今年は志摩の阿児アリーナの柱に、

三重アトリエの作家達の作品を取り込む、

と言うとても可能性のあるプロジェクトを、

多くの方々の協力の元、実現することが出来た。

 

デザインでのコラボ企画として、

ラッシュジャパン、フラボアとも、

それぞれ、また新たな商品が生まれる。

 

企画もビジュアルも、

今他では無い可能性に挑んでいる。

 

今月19日にカフェスローで、

お話しすることも、恐らくは他であるような、

内容ではないだろう。

 

色々やっていると、

その時に理解されないことが、

後から、ああ、こう言うことだったのですね、

と、あの時あれをやっておいて良かったですね、

と言われることが本当に沢山ある。

反対に今求められることが、

この先必要の無いことであったり、

すぐに古びてしまうことだったりする。

 

これも以前書いたけど、

様々な業界でよくある話。

一般で反響が大きいものほど、

業界で評判が悪かったり、

業界で評価されるものほど、

一般の反応が薄かったりするもの。

これははっきり言って、

業界と言うものが駄目だから。

 

何の予備知識も無い、先入観の無い、

一般の人達が説明抜きで、

反応してくれるものを、企画を、

何かしらの感じるところがあるものを、

それを形にして行かなければならない。

そうでなければ、

それはただ限られた世界だけの、

閉じたもので終わってしまう。

 

僕が仕事外でも関心を持つ方にお会いするのは、

何が必要とされているのか、

社会がどのように変化しているのか、

人の心がどこへ向かっているのか、

それを実地に知って、

出来る限りお答えしたいから。

一人一人とお話しして感じることは、

やるべきことは、専門家や何らかの業界の人間が、

やろうとしていることと、

かなりギャップがあるのではないか、

と言うことだ。

そして、小さくても、心を尽くして、

育てて来た環境に、安らぎを感じて下さる方、

希望を感じて下さる方が沢山いる。

何を大切にすべきか、

守って行くべきか、発信すべきは何か。

これからもぶれることなく、

この調和の文化を守り、発信して行きたい。

 

まだまだ知られることなく、

想像されてもいない豊かな世界がある。

分かりやすい枠にはめ込むことで、

見えなくしてはならない。

ダウン症の人たちの文化が、

真に必要とされる時が来ているのだから。

その可能性は、人間の希望となる。


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