母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

1年ほど前

今は金沢にも帰れないから、

気分転換に写真を。

1年ほど前かな。

 

東茶屋街

この曇り空こそ、金沢のスタンダード。

気候も変わってきて、最近は青空や太陽も増えている金沢。

僕が小さかった頃は、空はいつでも曇っていたもの。

昔は嫌いだった。

今となれば、あの北陸らしい景色が懐かしい。灰色の空の下。日本海と白山に挟まれて、幾つもの川と用水路に、囲まれて、雨の音、水の音、湿った雪、そして三味線や太鼓の音を聴きながら、僕らは育った。

 

子供の頃は確かに外から見たら、ろくな事がなかった。でも、僕の目から見えていた世界は全く違っていた。

あんな状況の中で安心していられたのは何故だろう。僕はずっと守られている、と感じていた。

 

北陸新幹線開通後で、金沢はすっかり変わってしまった。良いものも、悪いものも、その多くが今では失われてしまった。


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