母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

6月へ

やらなければならないことが沢山ある。

東京アトリエは6月から再開。

消毒とマスク、手洗い、うがい、と言う対策は取らざるを得ないけれど、なるべく今までと変わらない雰囲気と環境にしていきたい。

特に消毒に関しては、現時点ではやっていくしかないが、その弊害も指摘しておきたい。

 

ソーシャルディスタンスは採用出来ない。そこまでやってしまうと、もうそれはアトリエに来る意味も無くなってしまう。

 

更に参加者の中でも意見や意識は、二つに分かれるな、と感じている。どちらかだけに焦点を絞る訳にはいかないが、また中間と言う訳にも行かない。

 

こんな状況の中で何が出来るのか、それでも少しでも良い環境にしたい。

 

欠席が多ければ、運営面での問題は大きくなり、今後は厳しくなっていく。

しかし、それ以上にアトリエに求められる質を保てるのか、そこにかかっている。

2カ月後に検証する。スタイルを変えることになるかも知れない。

 

場合によってはアトリエを出来なくなる可能性もあるけれど、全てを終わりにする訳にはいかない。必ず、何らかの形で繋いで行かなければと思っている。

 

この問題を指摘している人が少な過ぎると思うが、特に障害を持つ人達に対して、何らかの精神的なケアが必須な場面だ。

不安や心配や恐怖が、このままでは決定的なダメージになりかねない。そして、ダウン症を持つ人達の場合は、その影響は後々出て来るケースが多い。

 

身体と心の安全が確保され、守られている、と感じられる環境を、変わらず提供することが今ほど必要な時はないが、そこには社会や関わる人達の意識が影響として大きく、かなり難しい。

 

こうしていても電話や相談が絶えない。

今、僕の現場センサーは危険信号を出している。もし、許されるなら、今すぐ、みんなに会いたいし、本当はそうするべきなのだけど、条件が厳しい人達もいる、社会的にもそれは厳しい。

 

これはコロナウイルスそのものが生み出したものというよりは、人間の意識が作り出したもの。

 

そこを見るなら、やはり、今こそ制作の場を動かして、何とか少しでも、生命力を取り戻して貰いたい、と言う気持ちにもなる。 

 

それにしても僕自身も場に生きるようになって、こんなに長いブランクは初めてだ。

 

困難の中で、それでも僕たちは希望を繋ぐ。

行きます。あの場所へ。

 

あ、この流れで書くのもなんですが、あおさはお陰様で完売間近です。

これからは山彦さんの鰹節をメインに紹介して行きたいです。

そして、久しぶりに珈琲を焙煎。

しばらくインドとラオスを焙煎していて、この前のインドはとても美味しかったです。

今回はまたペルーの豆に。手網焙煎なので1回に作れる量は少ないです。売る分まで今回出来るか、でも近い内にもう少し作ります。

珈琲は最近流行の酸味系のものでなく、コクと深みを目指したものを作っています。もちろんプロには太刀打ち出来ません。


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