母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

日曜日の制作

今日のメンバーも久しぶりの再会。

 

午前クラス。

みんなの描く姿。
良いなぁ。つくづく。


保護者の方から「アトリエ続けて頂けるんですか」と言われ今後の話にもなった。「もう生活の一部になっていますから」とも。本当にみんなにとって、長い時間を一緒にしてきて、ここでリズムをとったり、ほっとしたり、色んな場面で自分の居場所にしてくれていたと思う。僕らもギリギリまで踏ん張って来たけれど、やはりこちらがどう頑張っても限界はある。今、色々と大変な状況にいる人達のことや、みんなにとって必要な場である、と言うことで、例えこの場所が維持できなくなったとしても、何らかの形で繋ぐ形は考えたい。

しばらく会っていない内に、大きくなったなぁ、と言う人も何人もいる。背も伸びて、表情も大人に。
作家の1人と生活のこと、仕事のこと、話していた。変化の中でこうして何気なく感じていることを言えることは、とてもとても大事なことだ。仕事の中で得意なことを話すときの嬉しそうな表情。そして、ある芸能人のことを「優しいんだけどね。嘘はついてるよね。」と。鋭い洞察。いつの間にそんなに大人に、。作品、素敵だった。

 

午後のクラスも素晴らしかった。

しんじくんがついに「コロナ」を描いた。

 

マスク問題では、反応はそれぞれで多様な問答が繰り広げられています。ここでは紹介出来ませんが。そんな中で昨日のゆりちゃんの言葉。しっかりとマスクを着けて入って来て「花粉症うつらないようにマスクしてきたよー。」流石です。

 

この場所があって良かった、ここだけが本当の居場所になっている、そんな声をかけて頂いて、本当に嬉しい。

 

形が変わったとしても、希望は繋ぐ。きっと。そして、今出来ること、この一期一会の場に全力で挑む。


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