母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

希望の萌芽

さあ、どうしよう?なかなか行こうとしても進めない日々。でも、本当に仲間たちばかりでなく、みんなが無事でありさえすればそれで良い。
ここから先は自分たちだけでは進められないけれど、これまでやろうとしても出来なかったことに、やっと踏み込めると言う部分もある。ダウンズタウンプロジェクトは大きく2つの動きをしていきたい。外へ出る部門ではこれまでより広く、沢山の関わりの中で、ビジョンとしてのダウンズタウンを共有して行く。そして、起点となる内側の場作りでは、更に小さく、静かに。数名の家族のような生活空間の実現を目指す。今は誰もが大変な時だけど、こんな時ほど実感する。一緒に居られさえするなら、何かは出来るのに、と。目の前の笑顔。それが答えだし、それ以外に本当の答えはない。ふと絵が見えた。一つの景色が。みんなが笑っている場面。いつでも人にとって帰るべき場所がそこにあった。小さな小さな場所が、広く大きな場所に、遠い遠い場所まで変えて行く力を持つ。そんな場所がこの世になければならない。

ここから先は自分たちだけでやろうとはしない。力を借りる。協力を仰ぐ。みんなに応援してもらう。僕らは呼びかける役割かも知れない。まだまだ発端さえ見えていないけれど、これからきっと見つかるはずだから。やがて始まる。
心の通い合う小さな場所から、世界中に響く文化を。

 


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