母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

ダウンズキャンバスの可能性

ダウンズキャンバス、少しづつ販売開始しております。
実はよし子から大きく告知するのは商品が出揃って、もう少し準備が出来てから、と言われています。だからちょっとだけここへ来るまでのストーリーだけでも、と。嘗て、東京アトリエを進めながら作品の商品化、グッズ化を考えていました。10数年前ですね、企業とのコラボ企画で商品を作り始めました。他が全くやって無かったことでした。だから開拓して可能性を広げようと、当時は理解されることは少なかったですが取り組みました。作品のグッズ化自体は良く見かけました。ただ、それはまだ作業所で作られるタワシとか石鹸とかクッキーみたいな雰囲気で、近所の人とか知り合いが買って行く感じで、物としてもただプリントされただけとか、そのまま描き込んだだけのもので、一般の人が興味を示して手にするようなレベルでは無かったです。そんな中で自分達でクオリティの高いものを創ったとしても社会のイメージを変えるだけのインパクトは難しいかな、と言う時代でした。認知されている企業とデザインのレベルでお付き合い出来たなら、全く知らない人達にも手に取って貰えるかも、と言うところで、目先の目的ではなく、社会全体への影響を考えて、コラボ企画に参加することにしました。今ではオシャレな感じで売られるグッズも良く見るようになりましたね。そんな中で次にどんなことが必要なのか、考えて来ました。今度は買って下さる方々と作家達をより近くで、とまず考えました。よし子から提案のあった利益の50%を作家へ、と言う形も作家達の社会や経済への参加と言う側面と、そして買って下さる方に分かりやすく、流れが見えることで、もっと繋がれる、お互い実感出来る、と言うところに何より可能性を感じます。この試みは1つの挑戦です。上手く行くかどうかはまだ分かりません。でもまた新たな形で今後の流れにも影響を与える事が出来るかも知れない、と感じています。どうか共感して下さる方々と出会えますように。これまでもこれからも商品販売自体はゴールではありません。そこから先、この社会全体にどんな流れが作り出せるのか、そこが大事なところだと考えております。小さな活動です。ぜんぜん力もありません。皆さんに支えられ応援されて初めて流れを創れます。共感して下さる方々、応援して下さる方々がそれぞれ参加者であり、一緒に未来を創って下さっていると感じております。今後とも応援のほど、よろしくお願い致します。

 

https://kimagure.buyshop.jp/categories/54852