母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

子供たちの時間

昨日、ちょっと久しぶりに見た息子の絵を描く姿。昔は一気呵成に描いていたけど、じっくり描く感じになっている。ダウン症のある人達に教えて貰った描き方と言っている。小さな頃から彼らの制作を見ている悠太にとって、ダウン症のある人達は、格好いいお兄ちゃんお姉ちゃんであり、尊敬する凄い人達。一緒にいて自然に芽生えた気持ちは、今後色んなことがあっても原点のように残って行く。悠太がどんな行き方を選択して行くにしても、作家達と過ごした時間、そこで見たこと感じたことは、きっと宝物となる。

子どものアトリエでは一般の子供たち、地域の子供たちを対象に制作を行っているけれど、どんな子にとっても自分らしくあれる場所でありたいと思う。感性のレーダーを磨いた時間が力となる。子供時代はやがて過ぎて行くからこそ、その時代にしか出来ない時を過ごして欲しい。みんなが感じて、響いて、動ける人に、感じ取って大切に出来る人になって欲しい。どんな世界で生きていても、何をしていても、人間にとっての元は同じ。


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