母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

月の光

まぶしいくらいの月。

良い夜だ。

 

厄年真っ最中で、それなりのものも感じてはいる。

それでも人生最高だな、と思える日々。

 

相変わらず電話帳は空っぽ。

 

そんな中、この人生で再び、こんな時間がやって来るのか、と思えるほど冴えて来ている。

記憶の何処かのスイッチが入ったのか、これまで見て来たものがもう一度やって来ている。

今なら語れるのかも知れない。

そして、今、これまで見て来たことの本当の意味を、真に知る時なのかも知れない。

 

今年は新しいことをやってみたい。

早ければ6月から、遅くても夏頃には、小さい規模でのお話会を始めたい。

これは初めての試みで、僕が場とよぶものの全てを語り尽くす覚悟。残したい、と言う気持ちもある。

人に繋ぎたいと言う思いもある。

でもそれ以上に何かやらなければならない流れを感じている。これはこれまでやって来たことの集大成となるだろう。場の話と言うのは、人間とは、生命とは、この世界とは何か、と言う壮大なテーマでもある。

なかなか語れるものではない。

墓場まで持って行くつもりでいたことだ。

 

芸術や美術の話ではない。福祉や教育やセラピーの話でもない。でもそれらのこと全てが含まれることだろう。それくらいの深いところから場を見なければ、実際のところ、良い環境も作れない、スタッフとしての良い動きも出来ない、人に喜んでもらって元気になってもらう事なんて出来ない。

生命体の根底を動かし、人に活力を与え、自らの本来性に引き戻し、心からの喜びを感じて貰える。具体的にそこまで出来てこその場。

そこへ行くためには場とは何なのか、深く知ることが必要だ。

 

場の仕組みというもの、生命の様式とも言えるし、世界の原理とも言えるもの。

場とどのように出会い、そこで何を見て、何が起きたのか、何を知ったのか、自分の体験の全てを一度は語っておきたいと思う。

 

この作業を始めるにあたり、一度自分の書いて来た全てのブログを読み直して準備しようとも思っている。

 

ただ、その前に場が僕に語りかけて来ているようだ。

その始まりから終わりまでの全てが、今目の前で再現されて鮮やかに見えている。

再びこんな時間がやって来るなんて。

 

こんなことに興味を持ってくれる人が少しでもいたら嬉しい。何とか実現したいから。

 

今日はこの辺で。

 

明日は制作の場へ。最高の時間を。


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