母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

場からの引退

まだまだこんな世界が続きますが、何とか何とか次の形へ向かっています。

ゆっくり、少しづつダウンズタウンプロジェクトも動き出しました。

 

そして、ワークショップと言う形で、嘗ての東京アトリエの作家たちの制作も細々と継続して行けそうです。何とか繋ぐことが出来たと思っています。

 

次へと繋がり、形は変わっても継続出来る方向性が見えました。作家たちの制作が可能であればそれ以上のことはありません。

 

やっと、これでやっとお伝え出来る日がきました。

佐久間寬厚はこれで場から、現場から引退します。

これまで何度かそのようなタイミングがありましたが、そうなるまでには至りませんでした。ここでも誤解の無いよう、付け加えるなら、ダウンズタウンプロジェクトも進めて行きます。その流れの中で現場を見ることもあるかと思います。また、志摩での地元の子供たち対象のアトリエも開いています。

ここへ来てくれた人への個人レッスンもやると思います。東京でのワークショップも僕が担当することもあるかも知れません。

それを場とは呼ばないのか、現場とは呼ばないのか、と言うとそこは微妙なところですが、これまで僕が場と言って来たものとは分けて考えています。

 

ですので、外面的にはそんなに変わりませんし、何も言わずに静かに移行した方が良いのかも知れません。

でも、個人的なことも含めて、ここはしっかりケジメをつけたいと思いました。これまで関わってきた場と、一緒に創ってきたメンバー達に敬意を示して。区切りとして、書かせて下さいね。僕の言う場や現場が何を意味するのか、恐らくは多くの方にはそれほど重要なことではないかとは思います。

 

ですので、ここでは、一区切り、形が変わって行くと言うくらいに捉えて頂ければと思います。

 

それでも僕にとっては特別な想いがあります。場と出会い、場の中を生きて来ましたから。

 

ここまでやらせて貰えたことに、感謝しかありません。見るべきものは全て見ましたし、行けるところまで行きました。

何一つやり残しはないです。

 

東京アトリエの終わりに、つくづくと実感したものです。間違ってなかった、と。

 

思えば16で場と出会ってから、中断期間を引いたとして25年間は場を生きて来ました。

もう1度言います。とことんやらせて貰えたことに、深く深く感謝します。

 

そして、そこで見て来たことは、もう始めていますが、語り残し、役立てる形にしておきたいと考えています。

 

場を引退したからと言って、これからの仕事はまだまだあります。

むしろここからが肝心です。

 

何より次に繋いで行くこと。

こどものアトリエは新たなライフワークになりそうです。

そして、ダウンズタウンプロジェクトを進めて行きます。

44です。新たな生き方、スタイルを探して行くことになりそうです。

 

ダウンズタウンプロジェクトでは、これまでとは少し違い、あくまで陰で支える仕事をしたいです。応援のほどよろしくお願い致します。よし子が中心となって進んで行くプロジェクト、本当に楽しみです。皆様もぜひお楽しみに。

 

改めまして、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2021年7月 梅雨、嵐の夜。

佐久間寬厚


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