母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

心のダイエット

人がこれまでを超えて、

次のステップへ進むためには、

まずはその必要性を感じることが大切。

 

今の世界は二分化されていて、

敏感な人達は危機感を強めていて、

新しい世界へ行こうとしている。

それは容易なことではないし、

個人の力だけで出来ることでもない。

そして、一世代では難しいだろう。

 

新たに付け足すことより、

削ぎ落とすことが重要になっている。

動けるようにスリムにならなければならない。

これまでがどうであったとしても、

無用となったものは捨てて行く。

 

このブログのタイトルである、

母川回帰も、ある意味、何も無いところへ帰る、

と言うことでもある。

 

様々な流れがコンピュータで加速され、

デジタル化されていくからこそ、

人間とは何なのかが逆に浮かび上がる。

人間の可能性とは何か。

 

ダウン症の人たちが制作する時、

一旦全てを捨てて、忘れて、

何も無いような場所に降り立つ。

そして、そこから無限の創造性を引き出してくる。

 

このことが何を意味するのか。

 

人間は本来、必要なものは持っている。

無心になれる者のみが、

その豊かな恩恵に預かることか出来る。


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