母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

見ること、より深く感じること


f:id:skmskm77:20180426122655j:image

ご案内頂きながら、今回も大分出遅れました。

東京都美術館へ。プーシキン美術館展。

素晴らしかったです。

見応え充分。

ずっとずっと見ていたくなる展覧会です。

 

見ることの至福に包まれた時間。

 

絵を見ることは、

画家の目を通して風景を見ることだが、

それ以上のことでもある。

その風景に画家は何を見たか。

画家にとって描くことが見ること、

見ることが描くことであるように、

見ることは、視覚だけの行為ではなく、

全身で動き、感じること。

 

そして、良い作品に接した時、

自分が何時も見ていると思っているものを、

問い直される経験がある。

もっと良く見よ、と作品が伝えているような。

 

見ることは生きること。

深く見るとは、深く生きること。

 

モネとセザンヌの作品の前で、

息をのんだ。

 

しっかりと全身で見て、生きて行こう、と。

外へ出るとよく晴れた上野の街も、

違う世界に見えた。

 

とても良い展覧会です。

東京都美術館でぜひご覧下さい。