母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

4冊目


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7日間のブックカバーチャレンジリレー。

4日目です。

 

中沢新一の著作は全部読んでいる。

 

初めて読んだのはもう20数年前のこと。

強烈なインスピレーションを受けた。

そして、進むべき道を決めた。

確信した。この道を進めば良いと。

 

当時、僕はお坊さんになるか、現場に立って一つの道を極めるのか、2つに1つの決断を迫られていた。

 

中沢新一の本に溢れていたビジョンが、なぜ自分がやろうとしていた現場に直結していたのか、今でも謎ではある。

でも、僕はその時、直感した。

障害を持つ人達との関わりの中に、人間の心の本質を探る、と言う実践が辿り着く先はこのビジョンに繋がっている、と。

この道を進めば、いつかは中沢新一と出会える場所に行けるだろう、と。

その時に交わしたい言葉もあった。

 

それから10数年後、中沢新一さんと会い、お仕事をご一緒することになった。

大きなビジョンを共有出来た、その数年間の日々とそこで出会った仲間たち、それが切っ掛けで進んだ仕事が沢山ある。

 

プライベートな素敵な思い出も。

 

切っ掛けの全ては、一連の著作に溢れていた強烈なビジョンだった。