母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

クリスマスの夜に

昨日書こうかなと思っていた。今日もお昼までは。クリスマスだし、とか。メリークリスマス、と。しかし、悲しい知らせが届き、今夜は一人で故人を偲んでいる。2020年は大切な人が5人もこの世を去った。仕事もプライベートも、組織やあれやこれやも、失うこと、別れの連続だった。こんな話を今日することをお許し願いたい。悲しみは、出会えたことの、関われたことの証。その人との関係の深さが悲しみの深さとなる。悲しみは人を綺麗にする。心を綺麗に透明にする。雪のように白く。

 

昨夜はぼんやりとここ数年の自分が書いたブログを読んだ。クリスマスイヴが現場での仕事納めだったり、25日に夜行バスに乗っていたり。1年の終わりがクリスマスだったり。来年こそはサンタコスチュームで制作の場に立とうか、とかスタッフと語ったり。

 

家族揃ってクリスマスを迎えられた2020年。幸せな時間がそこにあった。昨日、母からの荷物が届き、お菓子や色々ある中にお風呂用戸室石があった。金沢で使って気に入ったもの。戸室山は、僕が人生で初めて登った医王山の手前の山。そこで採れる石。ケーキはよし子が子供と作ってくれた。サンタクロースなんて居なくて、プレゼントはママとパパが買って来ていると言う息子に、それならパパが生まれる前にはサンタクロースは居ないことになるけど、パパより年上の人達もみんな子供の頃からサンタクロースを知ってるのは何故、と言うとハッとした顔になって、半信半疑ながら言い返せなくなっていた。まだまだ可愛い。

日本海側の雪を思う。今年も残すところあと僅か。
皆さんに良いことがいっぱいいっぱいありますように。
メリークリスマス。素敵な夜を。