母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

思えば

昨日は暖かく、アトリエには優しい光が射していた。

この時期の割にはみんな良い調子。

とは言え心配な作家と保護者の方もいて、短い時間の中で少しでも流れを変えてあげるためにかなりの力が必要だった。

とてもシンプルなことだけど、制作の場でスタッフに1番必要なのは集中力。途切れさせないこと。

そしてセンス。

 

色んな想いもある。家族における父親の役割。

これは僕自身にも問われていることだ。

作家達と向き合っていて、お母さんの孤独と負担、責任の重さ、それを一人で担うこと、これが大きな問題。作家本人のことを思えば、保護者の方に対して、時に厳しい言葉も使ってしまう。

でも母親が一人で背負うべきではない。

 

そうは言っても僕たちに出来ることは、この限られた時間を充実させて、少しでも元気になって何かのきっかけになることくらい。

無力感を抱いた時もあったけど、今は違う。みんなの活力に、幸せに繋がる仕事が確実に出来ている。

苦しんでいる人でも、状況をかなり軽減させている。

この場があることは彼らにとってかなり大きなこと。

 

昨夜は都電テーブル鬼子母神前店で、スタッフ達と遅くなってしまった新年会。幸せな時間。仲間達がいる有り難さ。みんな社会的にも活躍していたりして、本当に成長したけれど、良い意味で変わらないことが、嬉しくなる。思えば長い付き合いだ。ミヒロの作る料理、どれも美味しく素敵だった。

 

人生で1番大切なのは家族を含めた仲間の存在。

ましてこのような仕事、プロジェクト、ミッションを持って生きるなら、最大の理解者、協力者はスタッフ達でもある。

 

みんな、いつもありがとう。
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