母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

世界を変える

こんな大それたテーマで話したことは勿論無いし、そんなことが可能だと信じ込んでいるはずもない。ただ、今この世界が良いと思っている人は少ないだろう。

変えなければ滅びる、とさえ感じる。

 

人類規模でこんなに危機に直面している時に、自分のことしか考えない人達、狭い仕事や業界や会社のことしか頭にない人達。

あまりにも視野が狭すぎる。

 

人間のこと、人類のこととしてしか、今目の前にある問題を捉えることは出来ない。

 

何度も言って来たが、たかだか業界の中での新しさや変革なんて、どれほどのことだろう。小手先の新しさ斬新さで、何が動かせるだろうか。政治で世界は変わらない。

思想や運動で世界は変わらない。

 

社会運動で何が変わるだろうか。

 

では、僕たちに何が出来るのか。

たった一人の人間から、そこからしか始まらない。個人の変化だけが、世界を変えられる。たった一人の人間の内面から始める。絶えず個人の心を見ていくこと。

 

場とはそれに徹すること。

 

本当のことを言えば、或いははっきり言ってしまえば、不幸な人は人をも不幸にする。逆もまた。幸福な人間は周りおも幸福にする。

 

不機嫌、八つ当たりの世の中。

生きていることをただだと間違えて教わって来た人達。

 

確かに母川回帰シリーズのテーマは壮大過ぎる。視野の狭い人達は、先を見通す力の無い人達は、何が行われているのか分からないだろう。

 

たった一人の人間が幸せになることから始める。世界を変えるために、唯一出来ること、近づけること、とはたった一人の人間が幸せになること。

そんな個人が一人でも多く出てくる。

そのための場所としての母川回帰シリーズだと思っている。

 

確かに色んな仕事であったり、パフォーマンスの話であったり、教育や福祉や子育てのことであったり、或いはアートであったり、そう言った各ジャンルへのヒントとなるような内容にはなっている。でも、まずは参加者個人がより幸せを感じること、幸せになることが一番の近道であると考えている。

 

一人一人が自分の生命の本線に乗って行くこと、それこそがテーマ。

幸せな人間を増やして行く。

それが母川回帰シリーズと言う企画のメインとなる。

これからもお楽しみに。


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