母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

カフェ計画

先週は少し時間が出来たこともあって、志摩アトリエでのカフェスペース実現のための掃除に集中。この企画はよしこを中心に進められているが、僕は本棚の整理を担当。佐藤家の蔵書を、読んで来た人達の思想の歴史と共に、どのように残して、来てくれる人達にも楽しんで貰えるものにデザインして行くか。

本棚は本の中身をある程度は読み込まなければ形にならない。

書籍を並べて行く作業で見えてくることも沢山ある。脈絡無く並ぶ棚は好きではないし、ストーリーが見える本棚を目指すべきだ。でも、かと言ってギチギチでも良くない。遊びが無ければならないし、ある意味でさっぱりもしていなければならない。手に取る人達が少しくらい並びを変えても持つくらいの余裕も必要。わざとらしさや、力みが感じられる本棚もよくあるから。

良い本を買い集めさえすれば出来る本棚にはしたくなかったから、そこにしかない、歴史がある本棚を目指した。

 

それにしても昔は、良い本が沢山創られていたな、と思う。手間もかかってるし、人も沢山関わっている。思いもこもっている。

だから見栄えも素敵。

 

入れ換えたりする動的な本棚にしたけど、ひとまずは出来上がり。

 

これから他の物や場所の整理が始まる。

 

広い窓から見える英虞湾。

きっと素晴らしい場所になるだろう。

写真は曇りの日なので、普段はもっと鮮やかで綺麗です。

 

もう少しみえてきたら、またご報告します。


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