母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

今日も

作家たちみんな素晴らしかったです。

そして、久しぶりに会えて本当に嬉しかったです。

食べるものと同じで、こんな時だからと代用品ばかりになっては、命が縮みます。

開くからにはガッカリさせてはいけない。

 

こんな小さなアトリエと言えども、以前と全く同じ条件ではないから、そんな中でいつものクオリティを保つにはエネルギーを使うことは言うまでもありません。

 

制作の場でのリズム、テンポと言うのは微細なものです。ちょっとの狂いが、全く違う結果を生みます。気持ちの良い、心と身体の、生命の力に響くことを目指しています。

将棋の藤井聡太がマスクを外しましたね。批判もあるそうですが、勝負とはそう言うものです。僕は外しませんでしたが、その分を感度が鈍らないように、かなりの集中を必要とします。

ちょっとの違いが大きな違いなのです。

 

命が響き合う場。

中途半端な仕事はしません。


ここ2日間は色んなことを聞きました。
自粛要請に対して「意地悪すんな」と言う意見も。
名探偵コナンの映画が始まらないことに憤慨した作家は、「ウイルスもコロナも俺はどうでもいいからとっとと映画見せろ」と言っていました。
お決まりの「オレ様最高」と言うセリフをアトリエに入ってくるなり言ってくれた作家は、しみじみ「絵が描けるなんて奇跡。あとはラーメン食べたら泣いちゃう。涙のラーメン。」と言いました。
そんな最高な場所です。換気のために窓と言う窓、ドアと言うドアを開けっ放しにしていたので、外にいるような開放感のあるアトリエでした。

 

この土日のクラスでの再開は、最高のスタートでした。今後のことはまだまだ難しい状況で、いつまで続けられるか分かりませんが、1日1日、命の記憶に刻まれるような場にしていきます。


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