母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

幸せを創る

先日、母川回帰シリーズでの2日間連続、アドリブセッショントークを行った。

深い集中の中で、いよいよこの企画で創られる場に命が吹き込まれる場面に直面した。

ハッとした。

 

16で場と出会い、20代前半で制作の場に立ち、ずっと人間の可能性へ挑戦してきた。

 

頭で考えてばかりいる人間と言う存在は、そもそもが不幸になりやすい。

そして、今の世の中は不幸を量産する。

不安も不信も失望も、それから不機嫌も、どんどん人へ伝播していくものだから。

無自覚な人達が人へと感染を広げていく。

身体も心も気持ち良さや、心地良さを忘れ、不快体質、不感体質になっていく。

多くの人達が心の栄養が足りていない。

心の基礎体力が無い。基礎体温が低すぎる。

放射能汚染より、コロナ感染よりも、更に遙かに恐ろしい、この心の汚染、感染。

 

ここでもなるべく避ける、予防することはもちろんだけど、何より心の免疫力を高める。

体力、体温を高めて行く必要がある。

 

幼い頃からみんな、浴び続けてきたのだから。面白い訳がない、そんなもんだよ、どうせその程度、我慢我慢、それがこの世界。

そう言われ続け、今もそう言い続ける無数の人達。

 

刃向かおうとする人は少ない。

挑戦しようとする人はすくない。

 

この世界に生まれて、幸せになり人を幸せにする。それが一番素晴らしいこと。

人間には無限の可能性がある。それを証明しましょう。いつでも可能性へ挑戦しましょう。場において、幸福は抽象的なものでは全くない。それは体験であるし、体感として得られるもの。一旦、幸福な体験や体感を手にすると世界へのアプローチは変わる。それが更なる連鎖を生む。

 

個人の意識が変化しなければ世界など変わるはずがない。意識を変えて行くには、これまですり込まれている不幸な思い込みを上回る、幸せな感覚を、生命の快を、向かう姿勢を、肯定を、守られている安心感を、可能性の感覚を、どんどんどんどん、経験して身体と心に覚え込ませる、いや思い出させる。

 

母川回帰シリーズはそのための装置だと思っている。

母川回帰シリーズの目的は幸せを創ること。

参加者としてこの場を共に創っている人達には、日々ますます体感を深めて貰えるようになって来たなと、今回の2日間で実感できた。企画に更なる魂が吹き込まれる瞬間を、今回、目の当たりにした。

 

次回もテーマを決めずに、その場を感じ合いながら進めて行きます。開催日が決定したらまたお知らせします。お楽しみに。そして、初参加の方もお待ちしております。

と、まだまだ全面的な再開までは遠いですが、意気込みをまず書きました。

 

また皆さんとお会い出来ますように。


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