母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

広がる世界の中で

個人レッスンをお受けするきっかけになった、まどかちゃん。
1年半ほど毎月通ってくれて、毎回、素適な世界を見せてくれた。
作品は作家の心の顕れ。素晴らしい制作の時間だった。そんな日々も来月の1回を残すのみとなってしまった。今日は来た時から、おっと思わせる自信に満ちた顔つき。振り返らず教室に入って、座った瞬間から筆を取り、描き始めた。元気いっぱいの作品が生まれた。
この時期の変化は本当に凄いもの、見えている世界が日々発見の連続と言う時間の中で、初めて見たもの、触れたこと、気づいたことが、その世界を広げて行く。そんな心の動きが、そのまま画面に現れて来る。人生の始まりの季節の景色は誰にとっても、その人の元を創るもの。関わると言うことは、その人の生と深く繋がること。時には一つになること。心の深くの場所で繋がった人とは、いつまでも離れることはない。これからも、まどかちゃんの豊かな心が、伸びやかに広がって行きますように。


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