母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

今日のアトリエ

難しい状況の中で、一人一人が楽しめて、輝くような作品に繋げられて、まずはほっとしている。

結果は素晴らしいものだった。

 

今日は疲れたなあ。

現場での仕事は見ている人には想像出来ないほど過酷なものだ。

どんな負のものであろうと、マイナスなネガティブな気持ちであろうと、一旦丸抱えで受け止める。

全部貰う。

受け止めるのには相当な体力、気力が必要だし、かなり消耗する作業でもある。

でも、全ての感情を解き放てたら、その人は軽くなる。笑顔に繋げられたら、本当に嬉しい。

 

作家たちにはどれだけあげても、どれだけ受けても、全くかまわない。そのためにやっているのだから。

ガクッと来るのは、はっきり言って制作に関わっていない人達の理解の無い発言や、悪気はまるでないけど、配慮の無い言葉、センスの無い言葉と振る舞い。

 

作家とスタッフは命のやり取りをしている。

正直に言うなら誰も入って欲しくない。

 

特例を除き見学をお断りしているのも、その部分が大きい。

 

今日は場に立っていて、みんなの辛さ、しんどさが強く伝わってきた。全力で受け止めた。

 

一人一人の笑顔が見られて良かった。

ちょっとしたことにみえるかも知れないが、これがあるのと無いのとでは大分違うから。

こう言う時間を刻むこと、心に残すことで生命力に繋がるから。

そして、一人の心配だった作家が徐々に元気を取り戻してきた。まだまだ安心は出来ないし、こちらとしては心に良いものを残すことを日々続けることを、これからも徹底して行く。

 

さてさて、明日も頑張ります。


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