まなざしのあわい
久しぶりに東京都美術館へ。
伊庭靖子展 まなざしのあわい
台風の合間の晴れと熱風でした。
ご案内頂いていながら、今回はなかなか伺えずに今日まで来てしまいました。
やっと、やっと行けて、そして展示も良かったです。
まなざしのあわい、テーマの通りの展覧会です。
美術館の中で、作家のあわいを見つめるやわらかな眼差しをずっと感じる時間でした。
物がここにあることの意味、世界がここにあることの認識が、儚いゆめのようなものになって行く。
この世の全てが、有るか無きかのあわいに佇むようなものなのだと、。
全ては、幻のようなものとして、ここにあって、そして消えて行く、その儚い刹那、刹那にこそ、この世界の意味や本質がある。
東京は大雨が降り、止んだ途端に晴れ渡り、雲が幻の如く金色に輝き、虹が出て消えた。
今日のこの世界が、この一つの展示が示す風景と同じだった。
世界はそんな風に有るか無きかの、あわいとして存在する。
伊庭靖子展 まなざしのあわい
東京都美術館にて。
10月9日まで開催しています。