母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

春分の日

昨年は秋分の日に特別企画をやったりして、実は今年は今日の春分の日に、何かやりたいなぁ、と本当にギリギリまで思っていましたが、色々難しいですので、ブログだけでも。

 

良い陽射しですね。

横浜の歯医者さんに、作品リースを行っていますが、今日入れ替えに行って来ました。春の華やかなイメージになったと思います。

 

最近、色んな過去の出来事にであったり、人の死があったり、気づかなかったことに、ふと気がついたり、大きな発見もあり、そして、認識を新たにすることもあり、強い責任を自覚することもありました。

母川回帰シリーズで更に深く、これらのことを語って行きます。

ところでFacebookにこんな記事を上げました。以下Facebookより。

 

「普段はこう言うことはしないことにしていますが、これはシェアします。この人の言っていることは、この件に関して誰よりも芯を突いています。役に立つ、立たない、生産性がある、無い、この判断基準が被害者も、そして加害者も生み出してしまっていることに、しっかりと目を向けるべきだ。
もう一つ見た記事では、障害を持つ人達だって沢山稼げる、と言うテーマだった。それはそれで必要とする多くの人達もいるだろうが、稼げるか、稼げないか、と言う基準で障害の問題を考えて行くことには注意が必要。分かり易いところで解決して行こうとすると、必ずそこから漏れた人達、そして、言いたくないが、その中での更なる差別に繋がる可能性すらある。実はこの話は僕は何度も何度もしてきたこと。問題の芯を捉えないと、表面的なことばかり取り上げても解決しない。僕も機会を作って×ない(掛けない)福祉を語って行く。」

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2249713445337705&id=100008972146107

と言う内容です。このブログのテーマとも重なりますね。

 

今日は普段乗らない電車に乗っていました。

ポカポカ陽気で夢の中にいるようで、この電車の中の景色もいつか見たことがあるような気がしました。

 

小学生三人組が楽しげに語り合っていました。真ん中の子が自閉傾向があるな、と直ぐに気がつきました。外見上は普通、友達との関係にも問題なさそうでしたが。暫くすると、他の二人は電車を下りて、その子一人になりました。その子はそれまで立っていたのですが、席に座ってカバンから懐かしいルービックキューブを取り出しました。テンポよく一定のリズムでカチャカチャ動かすのですが、手の動きのスピードと脱力が凄い。次の駅に電車が止まった瞬間に、カチャッと動きを止めるのです。見るとまだ色は揃っていなくてバラバラなのですが、そこで止めてしまうのです。次の駅でも、その次の駅でも。電車が止まり、動きもカチッと止まる。色はバラバラ。でも電車が動き出すと、また最初から。規則正しく。これはそうか、と。

 

僕が下りる駅に着きました。その子もカチッと止まりました。相変わらず色はバラバラです。もう下りるので、直ぐにその子のいる席まで行って、「裏向けてよ。」と僕は言いました。その子はニヤッと笑ってキューブをさっと裏返して見せました。画面は赤色一色に揃っていました。やっぱり。

僕が「ありがとう」と言うと、その子は手を振ってくれました。

 

今日から春です。


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