母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

4月

何度か書いて来たように、今月からはブログ等SNSは控えて行く、と言う方針だった。

しかし、この状況をみて、今出来ることは書くことくらいなので、なるべく毎日ブログを書くことに決めた。

 

でもコロナのことは書かない。

専門家ではないし、最後のところは分からないから。

沢山の人が情報を流すのは良いけど、様々な感情が乗った情報が溢れて、色んな見解とそれぞれの置かれた状況によって、人の心が揺れ、分裂し、混乱が深まるばかりだ。それに、こう言う時は人が元々持っている弱い部分が露呈してきて、問題が複雑化する。

 

確実に言えるのは、こう言う状況で人間の心の問題を見落とすことは出来ない。

 

心もまた実体として、殆ど目に見えるくらいに、痛めつけられ、危険な状況であることは確かだ。

 

こんな中でも会えた人に対しては、必要な処置をとってきたけれど、当然、会えない人もいるし、これからも増えて行くだろう。

 

直接会えない人に、何が出来るのか。

出来ることはある。

僕自身の見解では深い繋がりは、居る場所を離れていても、想い次第で持続出来る。

それは一般に思われているより、僕にとっては具体的なこと。でも、これはここでは書かない。一般的な話ではないので。

では、もっと現実的に何が出来るか。

 

まず、一人一人が、家族、友人、それから出会う人達に、どんな気持ちで、どんな態度で接するか、その自覚を持っただけで、世界は変わって行く。

 

たった一人の存在は、周囲に大きな影響を与えている。

その人が満ち足りていれば、溢れ出るような強い喜びがあれば、それは近くの人に必ず伝わる。笑うこと。人を笑顔にさせること、これが1番大切なことだ。

 

不安や心配は人に伝わる。そうして、人は傷つけ合う。これは言葉を超えて。

 

負の感情をどうやって消して行くか、心を良い状態に保ち、満たして行くにはどうしたら良いか、僕のこれまでの現場での経験から少し書いてみたい。

 

慣れていないとこれは難しいけれど、そう言う自覚を持つだけでも、かなり改善されるので、上手く行かなくても諦めないこと。

 

自分が今居る場所を、この地球の、この場所を一つの舞台としてみる。それは僕の言う場と言うこと。場としてここに立つ。その時は自分の目からではなく、場の視点から物事を見ていく。どう動いたら楽しいか、どう振る舞えば人が笑うか、そうやって俯瞰で捉えて動いていくと、自分を離れて、自分を有効に動かすことが出来る。

究極的に言ったら自分を消してしまう。

これがベスト。

 

これはずっとやるのは難しい。ただ、一日のうち少しの時間でもそれが出来れば、悪い流れの時や、ピンチの時、改善していける。

そして、困っている人、心が乱れている人を前にしたとき、少しでも力を与えることが出来る。

 

場においても基本となることを、ここではザックリと書いてみた。これは本当は言葉だけでは伝えられないので、お会いしてお話する必要があるのだけど、今のこの状況は心の非常事態だと感じているので、少しでもお役に立てれば、と書いてみた。

 

これから暫くはなるべくブログ更新していきます。皆さん、どうかお元気で。