母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

やっと晴れた

さて、4月はブログ更新する決意で始めました。昨日、その一回目と言う感じですが、アップして直ぐに、元スタッフのイサからメール。ブログありがとうございます、毎日読みます、と。

書くよ。これから。

 

割りと今まで書かなかったエピソード的な、全く関係の無い話をこの際、むしろ書こうと思った訳です。それが最初から意味ある内容の方へ行ってしまいました。何かやはり、お役に立ちたい、と言う気持ちがあったのでしょう。ただ、一方で何でもないこと、僕らが生きていて何気なく見たものや、聞いたこと、そんな小さな経験を今ゆっくり見つめてみる、それが大事だと思っています。

 

まあ、でもひとまずは昨日の続きのようなテーマで書きましょう。

 

前回の母川回帰シリーズで少し触れましたが、「肯定する力 リターンズ」をやりたいと考えていました。

最初に肯定する力として話した時は、内面に深く入って内側から、じわじわと元気になって貰えるようにしました。今度やるなら、よりダイナミックで力強い内容になると感じています。

 

それはさておき、今こそ、肯定する力です。

くしくも、肯定する力は心の免疫力だ、と話したことを思い出します。

弾く力は、生きる、活きる力なのだす。

ただ、受け入れる、受容する力、許す力もセットとならなければ、と言うことです。

この2つの力は実はセットです。

弾く、切る、力と受容する、許す力はバランス良く動く必要があって、実はどちらかの力が弱くなると、もう一つの力も弱くなります。こんな時になんですが、ウイルスに対しての考え方も、一方では危険です。ヒステリックに加速すれば自然破壊に繋がります。

人間の生存にマイナスになるものを全て排除したらどうなるのか、少し想像した方が良いです。そして、多くのウイルスは自然破壊によって人間の元にやって来た、と言うことも忘れてはならないことです。

もちろん、これは一つの視点から見ると言うことですよ。誤解のないように。

 

人の心の中にも、良いものも、悪いものもあって、その良い悪いも、置かれた場所によって変わります。配置に拠っても変わります。

全てはバランスなのであって、悪いものを消す、と言う発想は危険であり、やがては自分で自分の首を絞めることになります。

どうやったら、どんなバランスなら共存していけるのか、心も物も、そこを考えて行く必要があります。

 

肯定する力と受容する力。

しっかりと立つこと、意志を持つこと、そしてこの世界に対して謙虚であること。

 

僕たちみんなが自然の一部なのです。

人間だけが偉いと言う考えが、ここまで暴走してしまったのです。

 

恐れない、真っ直ぐ向き合う力が、今こそ必要です。そうやってしっかりと立つこと、微動だにしない姿勢を作ること。

そのためには、まず、この世界に対しての、その大きさ、計り知れなさ、に対しての、尊敬心が、畏敬の念が生まれないといけない。僕たちは生かされています。僕たちは繋がっています。そこを見つめると、この世界の美しさが分かります。

大いなるものの前で、自分が小さくなって、小さくなって、やがて消えてしまうくらいに。そうなった時に初めて、本来の自分と出会うのです。

そこにあるのが、肯定する力です。