母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

見直すべき時

こんな時に、何をすべきかと言う問いがあります。

政治はしょうもないことは確かです。

でも、それだけじゃない。

ここまで来なければ、何も考えなかった多くの人達がいます。

このシステム全体が問われなければならないのです。

僕たち一人一人に責任があります。

 

なぜ、こんな状況にまでなってしまったのか。原因の根本を見つめるべきです。ここまでこのシステムを放置してしまった全ての人達に責任があります。

 

こうまでなっても、社会的な成功者や有名人が救いの手を差し伸べるようなことを言います。やらないよりは遙かによいでしょうが、過度に英雄視しない方が良いでしょう。なぜなら当然のことをしているだけですから。彼らは多くの犠牲の上に成立しているシステムから地位も名声も得ているのですから。

 

このシステムを謳歌している、してきた人達がずっと気がつかなかっただけです。問題はずっとありました。警告もありました。良くするためのアクションを起こしてきた人達もいました。ここを見るべきだと、強く訴えてきた人達もいます。

 

記号ではなく、本当に声なき声が存在しています。虐げられ、無視し続けられている人達がいます。

僕はずっとそちら側から社会を見て来ました。

 

今起きていることは、見たくないものに目をつむってきた結果です。

臭いものに蓋をしてきた結果です。

 

しかも、こう言う気づきのために、また多くの犠牲を生むのです。犠牲はいつでも低いところからなのです。まだまだ高台の上でびくともしない人達もいることでしょう。

 

そろそろやめましょう。

多くの犠牲の上で成り立つシステムを。

ほんの一握りの人達だけが潤うシステムを。

 

社会の在り方を、人の生き方を、根本から見直すべき時なのです。

そうしなければ、コロナが去っても更なる危険がやって来るでしょう。

もういい加減に根本原因に目を向けて行かなければならない時です。

 

そして、この生命を持った存在として、生まれた意味を、生きる意味を、捉え直しましょう。幸せとは何か、優しさとはなにか、どんな風にみんなて繋がって行くべきか。

笑い合うことは可能です。

僕は人間の可能性をこの目で見て来ました。

だから諦めずに進みます。

 

より良く。

一人一人に必ず出来ることがあります。


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