母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

帰る場所

台風の雨風の音を聴きながら、今思い出したんだけど、東日本大震災直後の余震が続く東京で、何故か毎日のように、元学生達や、何度か来ていた若者達が、アトリエにやって来ていた。家に居た方が良いんじゃない?とか聞くと、「ここが1番安全な気がして」と言う。そんなこと絶対無いのだけど、人が安心できる場所って本当に大切。時に逃げ込める場所であったり、少しホッと出来る場所であったり。それは一言で言ったら、人の心と心が通い合った場所。東京のアトリエが終わろうとする今、よし、そんな場をより多くの人たちにも開かれたものとして、とはいえ、あくまで小さな良い場所を創って行けたら、と今はまだ想いの段階だけれど、考えている。