母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

非人間的なるもの

綺麗に動く、ってことが何より大事で、綺麗な振る舞いによって場が活きてくる。場において、汚れとか穢さ、みたなのに敏感であらねばならなくて、だから、世の中のおっ、これせこいな、ズルいな、汚いなってことがとてもとても嫌いだったし、そう言うのが許せなかったけど、最近はそんなことも無くなってきた。あー、汚いなって、でもまあそれが人だよね、って。そう言う意味では汚さとかズルさとか、セコさみたいなのが非人間的って思われがちだけど、実は逆なんだろうなぁ、と思う。そう言う弱さこそが人間的と言うもの。場においてはそこの反対側に向かって行って、どんどん綺麗になっていって、透明になって、軽くなって、そうやって澄んだ本当に綺麗な景色を見て行く。その世界の美しさをみんなで共有出来る時に、ああ、幸せだなぁ、とかこうだよね、って言い合える訳でそこに醍醐味がある。場は非人間的なのかも知れない。人間の元の方に行くことで、人間的な限界を超えて行くことであったり。そして、もう1回帰って来たから、今また、汚い人達もまた、人間的なんだな、って思える。綺麗過ぎてもこの世界は生きて行けないから。澄んだ素晴らしい世界があること、その世界のことはまたいずれお話しましょう。生きてると面白いことが沢山ある。でも、それにしても今日の珈琲は綺麗に出来た。これが毎日出来るようになりたい。色んなことが変わって行く。

 


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