母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

最後には

本質を見失わないこと。

今のような時代は特にこれが大事です。

いつの間にか巻き込まれて、

残念な場所にいる人達が沢山います。

 

結局は、最後のところで、

何が大切なのか、大切にしたいのか、

忘れないようにしましょう。

 

ここでも何度か書きました。

ダウン症の人達の持つような豊かな文化が、

本当の意味で理解されるのは、

100年後かも知れない。

本気でそう思っています。

それくらい、まだまだ浅いです。

大事なことは語られません。

 

インチキばかりがはびこるのが世の中。

それを分かっていても、

人間なかなか踏み留まれないで、

安易なところへ行ってしまう。

易きに流れる、と言うやつですね。

 

良い人間ばかりが死んでいく。

ろくでもない人間が、一見成功したかに見える、

そんな世界。

本当のものが大切にされないで、

踏みにじられて行く。

 

どの世界を見ても同じようなことが、

起き続けている。

 

それでも、それでも、

守って行かなければならないことがある。

命を賭けて。

 

このブログも少しづつ安定してきました。

読者も増えて来ました。

それでも以前のサクマブログ2から比べて、

半分くらいの人数ですが、

これはテーマを絞って、

内容も変えたので、想定した通りです。

こうする必要がありました。

 

この内容で今行くことの意味を、

深く実感する日々です。

言葉も残して行くことを前提に。

 

丁寧に真摯に創られたものが軽くあしらわれ、

適当な人を馬鹿にしたような仕事が評価される。

こんな世界で良いはずはない。

悔しい思いをしている人は多いだろう。

 

それでも、この世の基準での勝負が、

何だと言うのか、と言う視点を忘れないで欲しい。

 

上手く行っている、勝っている、

かのように見える人達が、

本質的には決してそうではない。

やはりインチキな仕事には、

何らの実感も満足感も生まれないから。

 

本物のみにある生命の高揚感。

これを味わえることこそが本当の幸せ。

 

場では、豊かさが逆転して見えることが多い。

社会的に多くを得ている人が、

空しく、逆の立場の人が、

どれだけの恵みを手にしていることか、と。

 

これは生命という視点から捉えたとき、

人間の浅知恵がいかに無力か、と言う話。

 

場では人の本質が剥き出しになるから。

 

だから、最後に笑っている方が勝ちです。

笑っていましょうね。

 

作家達を見ていて思います。

本当のことを言ってしまえば、

社会的な評価なんて必要ないのです。

つまらないことで、

人生を無駄にしない方が良いです。

 

彼らの文化の素晴らしさは、

生命の高揚感に直結していることです。

そう言う意味で言えば、

本質的な強さがあります。

 

また今度、続きを書きます。


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