母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

思うこと。

本当のものがないがしろにされ、見た目ばかりが派手な偽物がまかり通る世の中。

人でも物でも。その内通用しなくなる、と言うことが言えた時代もあったけど、今はそうでもない。

偽物がそのまま残って行く。世間も社会も育ててはくれない。一体誰が責任をとるのか。

 

それでも時代はやはり進んで行くのだな、と思う場面も確かにある。古くなった悪しき習慣が淘汰されていく。先月の東京で、アトリエに来てくれた人達から聞いた話がある。具体的なエピソードも名称も、差し障りがあって書くことは出来ないが。

ある組織の中でかなり流れが変わったようで、この考えは変えて行くべき、と僕が言い続けていた頃は誰にも取り合って貰えなかったが、今になって方向性の間違えに気づき、違う方向へ向かっているそうだ。それに陰で名指しで僕を批判していた人も少しづつ勢力を失い、今ではもう辞められたそうだ。

どちらが正しかったかは一目瞭然。

 

ダウン症の人たちのことでも、他の障害を持つ人達のことでも、こんなにあれが良い、あれが悪い、と言う見解がコロコロ変わっていいはずがない。

本質を見抜く目を持たないで右往左往していたら、何時までもそんな利害関係だけで発言している人達に惑わされるばかりだろう。それこそ、誰が責任をとるのか。立場でものを言っているだけの人達の言葉など聞くに足りない。

 

いい加減な全く何の根拠もない言説や活動ばかり。

あえて言うけど、何かをやるなら、語るなら、形で証明してみせて頂きたい。残念ながら、それが出来てるのは僕らのところくらいではないでしょうか。

 

それもずっと昔から変わらずに。

後で分かること、と言う思いでやってきたけど、残念ながら分かった頃にはもう遅い、と言うことだってある。それでも残して行くけどね。

 

誤解を恐れず言えば、やっぱり結果だけが真実です。僕らの場合だったら結果とは、そこにいる人達の幸せ、笑顔、そして作品。それが全部表してしまう。それなくして何言ってもだめ。屁理屈と言い訳だけの嫌な世の中になってしまったね。

 

結果を残し続ける。一つ一つの場で答えを出す。責任をとる。これだけは続けて行きたいもの。