母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

どこから失敗になるか


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はい。今日はシンプルな話。

当たり前な話を。

 

朝、自分でローストしてあったコーヒー豆をこぼしてしまって、半分ほど駄目にしてしまった。

あー、勿体ない、あー残念、あー失敗したなぁ、と思いながらコーヒー豆を眺めていて、ふと。

これくらいの量は人が来ればすぐにあげてしまうな、と気がついた。

いつもすぐに誰かにあげて、何も惜しくないし、寧ろ気持ち良いくらいなのに、これをただ失うと残念とか、失敗になる。

 

言い換えれば、誰かや何かに捧げていれば、本当のところ失敗はない。

自分の為、自分だけのため、と言うここから失敗は始まるのだ、と。

 

これ僕らの関わる世界の本質だと思う。

僕らの仕事の本質もここにある。

だから誰かのために生きることは幸せに繋がる。

 

自分を考えない時には失敗は存在しない。

 

誰かや何かに繋ぐことになるなら、何でもあげられるはず。この心や生命さえも。

 

僕らは繋ぐためにこそ、ここにいるのだから。