生命体の核へ
春分でしたね。
そして満月。
春の夜。
このブログは母川回帰と言うテーマなので、核心にあることを書きましょう。
これまで色んなところで書いたり話したりしてきて、実は全てが一つのことなわけです。
何故ダウン症の人達が重要なのか。
彼らが何を示しているのか。
と言う部分でも、つまりは原型であり、原点であると言うところ。
心に向かうとか、制作するとか、描くと言う行為を通して、この現場で何を行ってきたのか、と言うことも。つまりはこの人間存在、生命体の核へ向かう、と言う実践ですね。
より深く、より核心に、生命の源に向かっていく。
その時に何が見えてくるか。
これを繰り返しますが言葉でなく、実践的に進めて来たと言うことです。
生命の核へ。生命体の芯へ。
本当に不思議です。本当に神秘です。
向かって行くと気がつくのです。
進んで行くと分かるのです。
実は元へ元へと戻っていることに。
ここで僕達は生命における回帰と言うことに、気づかされていくのです。
生命の核心に何があるか、と言ったら、元の元に何があるかと言ったら、ある一つの眼差しです。
遙か彼方から見渡す視線。
この場をずっと遠くから確かに見ている視線。
自らが自らを照らしている眼差し。
その眼差しが見ているのは、始まりであり、終わりであるこの場所。
そこに立って僕達はこの生の意味を知るのです。
それを見ることで救われるのです。
世界が変わるのです。
これまで見てきたものが全く新しく見える。
作品の発するメッセージも、それらが何故人の心に響くのかも、その答えはここにあります。
何故ダウン症の人たちに目を向けるべきなのか、その答えはもここにあるのです。
僕らのアトリエは単なる趣味や、興味本位の取り組みではないのです。
またそれをアートだとか、福祉だとか、教育だとか、セラピーだとか、そう言うこととも全く違う訳です。
もっと生命体の本質に関わること。
そんな自覚を改めて共有して行きたいです。