母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

場から離れて

今月も個人レッスン枠を。

とても良い時間となった。

3枚の素晴らしい作品が生まれた。

 

保護者の方がとても熱心で真摯で、ご理解もある方なので、全力でやって、報われる仕事だ。

作品の写真をこれまでお世話になった方や、周囲の方達に見て貰って、皆さんに喜んで貰えているそうだ。中には涙を流す方もおられたと。作品を通して、本人の魂が、ご家族に、そして周囲の人達にダイレクトに届く。

 

作品は本来、競争の為のものでも、お金に変える為のものでもない。

そうした時に濁ってしまう。大切な何かを失ってしまう。

 

最高の場は、場を離れて広がる。

みんなを幸せにする。

 

志摩でも制作の場に立ち合ったけど、たった1回のセッションでも、命を懸け、全身全霊で向かう。そこにいる相手の生命と魂に直に接して行くのだから。

小手先でやるのは相手に失礼。そんな姿勢では結果は見えている。

この部分が僕やよし子や、うちのスタッフが他の環境にいる人達と違うところ。

それが場の質、作家の笑顔と喜び、作品の質に現れる。

ある意味でたったそれだけのシンプルなことだ。

 

今月は早くもスケジュールが埋まってしまった。お会い出来なかった方々は、また来月以降でお願いします。


f:id:skmskm77:20190913120706j:image