2冊目
7日間のブックカバーチャレンジリレー。
2日目です。
人生と言う舞台の上で、本当に役に立つ力を持つ本を紹介します。
サラッと書かれていることが、奥深いことばかりで実は相当に凄い本。
自分の仕事との繋がりで言えば、現場において、振る舞い、動き、そして演劇性の重要性に気がついた時期は早かったけれど、誰もそんなことを言う人がいなかった。近くにも遠くにも。動き、間合い、演劇性の大切さは、介護や看護や、更には教育や保育や、福祉の現場においても同じはず。身体を介在させ、人の心と触れる領域は全て、このことに無自覚であってはならない。でも、そんな視点に出会ったことは無かった。この本には僕が現場で掴んで来た人間観が別の角度から書かれていて、やっぱりこれであっていたんだ、と思えたことが有り難かった。外経絡と言う視点は本当に凄い。天才的だと思う。
物も人も知識も、本物は一握りだとつくづく思う。そして、時に本物とはギリギリの際どさをもつもの。
この本を読んでから、かなり経ってからだったけれど、三枝先生との出会いは僕にとっては人生の宝物。本当のところを理解して、認めて、背中を押してくれる存在がこの世にいるなら、どんな状況でも生きて行ける、と強く感じられる。