母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

最後のお客様

中原さんが来てくれた。
こんな時期に。多分、相当に忙しいのに無理をして。残ったのは人との繋がり、縁。有難い。東京アトリエの最後のお客様が中原さんだったことは感慨深い。終わったと言う実感がやっと湧いた。
今月に入ってからとこどころで、お話会を、とか展示を、と言う依頼が来ている。嬉しいけれど、踏ん切りがつかず、それらの点をどうやって線で繋ぐのか、燃え尽きた後でもあり茫然としていた。でも、改めて、覚悟を問われている気がした。中原さんと、出会った頃のことや、展覧会のことを話していて、やらなければ、繋がなければ、と言う気持ちが強くなった。沢山の人が終わりを惜しみ、次のビジョンに期待してくれている。状況を考慮すると確かに直ぐには動けない。でもきっと皆さんのご期待に応えたい。夢と希望を感じて貰いたい。僕らよりもっともっと厳しい状況にいる方々からも励ましを頂いている。そして、しんどい時に作品に救われたと言ってくれた人も多い。今、この時代に何が必要なのか。何度も経験してきたことだけど、ボロボロになっても、命さえあるなら、ジッとしていれば傷口は塞がって来る。回復した時には更に強くなっている。焦らず進もう。きっと笑顔になって貰えるものをお届けしますよ。写真はよし子が撮ってくれました。

 


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