母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

土曜日クラス

今年から普段通りとなった夏の制作。

明日が最終日。

 

今日の制作もとてもとても良かった。

作家全員が凄い作品を仕上げた。

 

午前クラス、1名入って来た時に元気がなく、かなりしんどそうで絵を描くどころではないな、と言うことで、ずっと話を聞いていた。家のこと、学校のこと、両親のこと、順序立てて話すことは出来ないし、聞き取ることも難しいこともあるけど、途切れ途切れに漏れてくる言葉でも伝わってくる。何度か繰り返し出た言葉は、誰も分かってくれない、だった。これだろうな。最後はここだろう。そうやって話している内に自然に作品は仕上がる。しかも、この状況で生まれた作品とは思えないくらい、明るく、豊かで綺麗な絵になった。凄い。制作において容易く自分を超えることが出来ると言うことが、さすがだと思う。

 

夏の疲れはみんな出ていたけれど、良い時間がみんなの中で次の活力となった。

明日も最高の時間で8月のアトリエを締めたい。


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