母川回帰

ダウン症の人たちのためのプライベートアトリエ、元アトリエ・エレマン・プレザン東京代表、佐久間寛厚のブログです。日々の制作の場で人間の心と創造性の源を見つめています。

人と自然

東京アトリエへ来ています。

台風と雷雨の後で心配していましたが、無傷でした。この期間を守ってくれたスタッフに感謝。

千葉は復旧が遅れているそうで心配です。

 

志摩では台風の近づく海を見ていました。

自然には逆らえない。

自然の前で人間は謙虚にならなければ。

 

これは人間の心を相手にしても同じ。

心は自然と同じように出来ている。

ある意味で心は心を超えたもの。

人間は人間を超えた存在。

 

広大な自然と心を前に、ただ謙虚に従順に、耳を澄まし、感じながら生きて行く。

場が教えてくれていることだ。

 

アマゾンの森林火災のニュースを聞き、色々と考えていた。

当たり前なことだけど、全ては繋がっているのだから、ある一カ所の変化が遙か遠い場所にまで影響を与える。

アマゾンは地球の酸素の20%を作り出すと言う。この地球にとってどれほど重要な場所かが分かる。

 

よし子とアマゾンを撮影したドキュメンタリーを見ていた。

凄い場所だ。こんな豊かなところがこの地球に存在していることの凄さ。

 

アマゾンは世界が多様であり、無数の声が同時に鳴り響くことを教えてくれる。

場と言うものもアマゾンのようにあらなければならない。

 

そして、一人の人間としても、僕はアマゾンのような存在になることを目指す。

 

自然も人も、心の世界も、そこには無限のように複雑で多様な声が同時に鳴り響く。

今の世界ではほとんどの人が数個の声しか聞かないし、聴こえない。

大きな声しか聴こえてこない。

多様性を口にする人達も、それをスローガンにする人達も、実際に多様な声を聴き取る技術を持たない。

 

場に入る、とか、人の心に対する、と言うことは無限の多様性に、耳を澄ますこと、無数の声を同時に聴き取ること。

 

色んな場所に人は行きたがるけど、僕らはこうしていつでも地球と繋がっている。

大地や宇宙と。生命体のパワーと。

 

来週の月曜日、9月16日に中目黒の岩茶房にて、お話する「肯定する力」。

この根源的な生命力をどうやって身に付けて行くのか。

それは何より繋がりを自覚するところから始まる。


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